会員から会員へ リレーエッセイ ~印象派と税法のあいだ~ インクライン 2026.10月号
開始日:2026-10-01
~印象派と税法のあいだ~
滋賀支部 堀 勝美
①唐突ですが
私が税理士でなかったら、何していたかな。振り返ってみると、私は昔から、欲張り?なりたいものだけはたくさんありました。司書、学芸員etc.司書と学芸員については、一応どちらの免許も持っています。
②大学時代に遡ること・・・
大学は商学部だったため自然と簿記や会計を学びました。それが税理士という仕事につながる最初のきっかけでしたが、息抜きに選択授業で図書館学・博物館学を学び、西洋美術史、特に印象派周辺が大好きになりひたすら調べていました。蘊蓄ならある程度語れます。絵画そのものだけでなく、時代背景や画家の経歴など調べることも好きでした。もっと徹底していたら今頃美術館か図書館で働いていたかも。狭き門ですが。実妹はそんな私を余所目に、司書していますが。
現実、夢だけではなかなか食べていけないです。
折しも大学生時代は就職氷河期真っ只中。国家資格を持っていた方が、取り柄のない人間でも何とかなるかもと思いました。親が自営業をしており、娘の私に経理面を任せたいという思いも垣間見られて。結局、税理士を頑張ってみることになりました。向いているかどうかまで深く自己分析することなく。
③齢50にもなり気づき
しかし今になって考えると、自分の選択したことです。夢と現在の仕事がまったく別物でもないように感じます。調べたり考えたりする行動はまさに共通項かなと思いますし、相談を受け必要な情報等を分かりやすく伝えることも、司書や学芸員に通じるもの大いにありです。地味で黙々と、無口で仕事、など職人作業っぽくイメージされますが、意外とコミュニケーション非常に大事な職種だったりします。
④ふくらむ夢
皆それぞれ、選ばなかった道はたくさんあるかもしれません。妄想でも、違う職業についている自分を思うと少しわくわくします。図書館や美術館で印象派の系譜と画家の税金について熱く語っていたかも。たくさんあった夢は、実現しなかったからといって消えてしまったわけではなく、しぶとく流行りのリカレント教育で学び直してシニア枠で転職しているかも?まずは息子たちの学費捻出が先ですが。時間あれば、読書の秋よろしく画集を手に取り色々ふけってみるのもありかもと思う今日この頃です。