インクライン
2025.02.01 (土)

インクライン2025.2月号を掲載しました。

開始日:2025.02.01 (土)

職員研修プログラム、巡回監査士(補)の普及を通して
~成長と誇り~
TKC近畿京滋会 総務委員長 横田聡

近畿京滋会のみなさん、こんにちは。昨年の終わりに、近畿京滋会研修所長の多胡先生から嬉しいお便りが届きました。巡回監査士補の合格通知でした。当事務所の職員2名が合格とのことで、とても嬉しい知らせでした。
私は以前から全国会の中央研究所の巡回監査士普及小委員会に所属させて頂いております。この中で、巡回監査士をなぜ増やす必要があるのか?増やすためにはどうすればいいのか?などを各委員の先生と切磋琢磨しながら意見交換をしております。
今回はその中で会員先生、職員の皆様にぜひおすすめしたいTKCの研修プログラムをご紹介したいと思います。

職員研修プログラム

まず一つ目が職員研修プログラムです。みなさん職員研修プログラムのパンフレットをご覧になられたことはございますでしょうか?ぜひ一度ご覧になって頂きたいのですが、職員研修プログラムは、大きく3つのステップに分かれております。
ステップ1の新入職員研修プログラムでは、税理士業務の本質に触れ、社会人としての基礎を学ぶことが出来ます。
そしてステップ2の初級職員研修プログラムでは、会計と業務の基本を学び、特に業務スキルをここからシリーズを通して学ぶことができます。
ステップ3では、実務に役立つ専門知識を巡回監査士(補)の受験を通して学ぶことができます。また、巡回監査士(補)の資格を取得することで、自信を持って、高付加価値業務へと進んでいくことが可能になります。
皆さんの事務所で面接の際に、また職員採用の際には、教育プログラムとして、この職員研修プログラムのパンフレットを基に説明することができます。昨今の人材はこの教育制度があることを就職の一つの判断材料にされている方も多いと考えます。新入社員からすぐに利用できる職員研修プログラムを事務所の職員採用と教育の一環としてご活用頂ければ幸いです。
TKCでは「私、税理士になります。~巡回監査士編~」というショートムービーも作成され公開されています。このような媒体が多方面に露出することにより、ますます巡回監査士への注目度が増していると思われます。
巡回監査士の受験促進をしていくことで事務所の活性化につながると確信しております。

巡回監査士・巡回監査士補受験プログラム

もう一つご紹介させて頂きたいのはこの中でも特に巡回監査士と巡回監査士補の受験プログラムです。
巡回監査士とは、全日本能率連盟の認証資格であり、中小企業を支援するための専門的知識を一定以上有し、税理士とともに「中小企業の存続と発展」を支援する者です。
職員が受験を通して、中小企業を支援するために求められる会計・税務などの専門的知識を有していることが証明されます。名刺や履歴書にも資格を書けますので、職員様の自信や誇りに繋がります。
企業会計、税務(所得税法、法人税法、消費税法、相続税法)、経営助言など、6科目の試験に合格した方に資格が付与されます。詳しくは試験情報をご確認ください。令和7年1月現在、17,059名の「巡回監査士」または「巡回監査士補」が中小企業経営者の親身な相談相手として、全国で活躍しています。
令和6年度の巡回監査士・巡回監査士補試験は、7,618名が受験し、1,653名が合格しました。試験にチャレンジし、合格することで、職員が自信と誇りを手に入れることができます。
年度重要テーマ研修、金融機関交流会、巡回監査再構築プロジェクト、その他各委員会・支部が主催する数えきれないほど、そして充実した研修が地域会の活性化へと培われていきました。

巡回監査士(補)の育成が事務所成長の鍵になる!!

現在、近畿京滋会では、佐藤会長が第33期のTKC近畿京滋会の重点施策として、4つの重点課題を挙げております。

1.自計化(FXクラウド)の推進とTKCシステム機能の活用
2.保証業務(書面添付)と経営助言を標準業務とする 事務所体制の構築
3.TKC理念による事務所経営の実践 ~巡回監査と職員錬成~
4.地域会の活性化

どれも大切な項目ばかりですが、特にTKC理念による事務所経営の実践におかれましては、何よりも職員の錬成、巡回監査士(補)の育成を進めていくことが何よりも
事務所経営の構築、事務所の成長に繋がってくるものと考えます。
一人でも多くの方に、確かな成長と誇りを実感しながら中小企業を伴走支援する巡回監査士に!
上記の職員研修プログラムも巡回監査士(補)の資格取得も、全てオンデマンド研修で受講することが可能です。パンフレットもProFITにございます。
これらのTKCの財産でもあります、職員研修プログラムと巡回監査士(補)受験に少しでも多くの会員、職員の皆様がご参加頂ければ嬉しく思います。
全てのTKC活動はこれまでの先達の先生方の継続した努力、活動の積み重ねのおかげで育まれたものであると確信しております。今後とも至らぬ点が多々あると思いますが、少しでも多くの京滋会の会員、職員の皆様が、TKC活動に笑顔で参加できる、そんな環境づくりを支援したいと思います。最後まで、ご精読ありがとうございました。